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神田 径(かんだ わたる)

東京工業大学 科学技術創成研究院 准教授
多元レジリエンス研究センター 火山・地震研究部門/地球惑星科学系

2010年より東京工業大学の隔地施設である草津白根火山観測所に勤務しています。主に電磁気学的手法を用いて、火山の構造や噴火に至るプロセスなどを研究しています。

研究内容

最近行った研究や現在進行中のプロジェクトについて紹介します。私一人で行ったわけではなく、共同研究者をはじめとした多くの人々の努力/協力に支えられています。
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PJ

次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト


2014年9月の御嶽山火山災害を受けて構想された10年間のプロジェクトに参画しています。「研究推進事業」では、課題B「先端的な火山観測技術の開発」の「火山内部構造・状態把握技術の開発」に参加し、また「火山研究人材育成コンソーシアム構築事業」では、次世代の火山専門家の育成に携っています。

水蒸気爆発発生場の地下構造


2014年9月の御嶽山の噴火をはじめとして、最近いくつかの火山で水蒸気爆発が発生していますが、残念ながらその発生機構はよくわかっていません。私たちは、この種の噴火を理解するためには、地下構造を明らかにすることが重要だと考えています。これまで...
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口永良部島火山の蓄熱過程


口永良部島は、屋久島の西14kmに位置する火山島で、過去に水蒸気爆発を繰り返してきました。2014年8月に34年ぶりとなる噴火が発生し、2015年5月の噴火では火砕流が集落に迫ったことから、噴火警戒レベルが5に引き上げられました。私たちは、2000年8月より山頂部で...

姶良カルデラマグマ探査


姶良カルデラは、桜島の北方、鹿児島湾奥部に位置するカルデラです。その地下10km付近には、活発な火山活動を続ける 桜島のマグマ溜まりがあると考えられています。この研究は、姶良カルデラ地下のマグマ溜りおよび桜島火山へのマグマの供給経路に...
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阿蘇火山中岳周辺の比抵抗構造


阿蘇火山における最近80年間の火山活動はすべて中岳第1火口で発生しています。日本でも有数の活動的火口の一つで、2014年〜2015年にかけても水蒸気噴火からマグマ噴火へと移行する活動を行いました。中岳第1火口の最近の活動では、次のような一連の活動サイクルが...

火山性地磁気変動の抽出


私たちは、火山体内部の熱的状況を把握するために地磁気連続観測を行っていますが、観測される地磁気変動データには、いろいろな種類の変動成分が含まれています。そこで、火山活動に起因する変動を抽出してやる必要がありますが、そのためには...
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